胃粘膜の萎縮は胃の老化

胃カメラや胃透視(レントゲン)を使って病院で行なう胃の検査は、ほとんどの場合、がんや潰瘍の有無を調べるのが目的です。ですから、がんや潰瘍がなければ「異常なし」と診断されます。これに対して分子整合栄養医学的な胃の検査では、がんや潰瘍の有無だけでなく、胃の粘膜の萎縮(老化)についてもチェックします。

病院で胃カメラの検査をした方に「結果はどうでしたか?」と聞くと、「異常なしでした」と答える人が少なくありません。でも、分子整合栄養医学の医師が胃カメラで胃粘膜の状態を見ると、高度に萎縮している(老化がかなり進んでいる)人がかなりいいるといいます。分子整合栄養医学では、胃粘膜の萎縮は明らかな「異常」と考えます。

胃粘膜の萎縮は、コーヒーなどのカフェインの摂りすぎや、加齢的な変化によるものだと書いている健康本がありますが、それは違います。胃粘膜の萎縮は、主にピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)という細菌が胃粘膜に感染することで起きるのです。

たまに、ピロリ菌感染がなくても、ペプシノーゲン比(PGI/Ⅱ)が低い値で胃粘膜の萎縮が目立つ人がいますが、これはA型胃炎という自己免疫性の胃炎で、頻度としてはごくまれです。